ADV Z06

有限会社アドバンスオート
223-0057
神奈川県 横浜市 港北区
新羽町889
TEL:045-546-3063
FAX:045-546-3064
定休日: 月曜日・第1日曜日
営業時間: 10:00~19:00

ADV ZO6 # 3 ブレーキ

ブレーキシステムはこつこつ物色して入手しておいたブレンボのモノブロック(写真左)とALCON液冷キャリパー(写真中)からチョイスして、ALCON液冷キャリパーを使用しました。
液冷キャリパーは5年ほど前までGTなどに使用されていたもので、通常のブレーキラインのほかに冷やす為の通路が通っています。 そこにパイピングしてクーラーコアを通過させてポンプでブレーキフルードを循環させるシステムです。
冷却の為のポンプや配管、冷却液などの重量増と、メンテナンスの簡素化が進み、現在では液冷より冷却効果が高い空冷式のキャリパー(写真右:写真はAPですが各メーカーからリリースされています。)が主流となっています。


ブレーキマスターはGM純正のシステムを取り払いブースト無しのメカニカルタンデムシリンダーに交換しました。
それによりABSやトラクションコントロールシステムは無しになってしまいます。 先行き必要となればレース用のABS&トラクションシステムを追加することも可能なので、その状態で走行しています。
(ADV C5の時もABS&トラコンは無しでした。)

今のところ車両全体のバランスが優れていますので雨の中でも特に必要性は感じていません。 これから先どんどんラップタイムが上がっていって最終的に追加する可能性があります。
その場合にも街乗り用にセットアップされたシステムよりFIA GT3などで搭載されている現行のRACE用システムのほうがサーキットでの走行を考えた場合はやはり適切なチョイスとなります。

ブレーキローターはフロント380mmx34mm、リア355mmx32 ハット&ブラケットもそれに合わせてRDD製の物を製作して頂きました。
ローターのエアーベーンのボリュームも選べましたので耐久性&軽さも考慮して決定しました。

ハットの方もADV C5で使用していたAPのキット(BRAKE PRO USA)の時にローターの表面温度が裏側と表側で大きく異なり結果ローターの寿命が短くなると言うことを経験しましたので、ローラーとハットの取付面にクーリングエアーが通るようにクリアランスを設けて頂きました。

そうする事によりクーリングダクトよりエアーを流し→バックプレート内に送風→ハブを冷やしながらローターべーンを通過して排出、と同時に一方ではハットの隙間から表側のローター表面を冷やしながら排出するような構造になりました。










PFCのパッドの中からコンパウンドをチョイスして2011年9月まで4レース+TEST&練習走行をこなして未だに最初のローターのまま使用できています。 パッドは24mmパッドを使用していましたが12mm磨耗して残13mm残っていました。
(2011年11月よりパッドはENDLESS製の物をテスト開始しています。)
当初の製作段階から余裕を持たせてバランスさせたことが結果的に消耗品(ローター&パッド)の消耗を押えてブレーキフルードの交換などだけで2シーズンを走りきってしまいました。