ADV Z06

有限会社アドバンスオート
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ADV ZO6 #5 実走行編 ~2010年

車輌が一応形になってから実際に走行TESTが始まったのは2010年7月19日、TOLEDO246&AdvanceAuto走行会FSWが最初でした。
TOLEDO246&ADV走行会は1997年にGTに参戦したときの相方ドライバーの岡本さんと始めた走行会で、既に15年以上、年に数回開催させて頂いています。
当初は3~4台だったアメリカ車が走行会を定期的に続ける事によって少しずつ増えてきている事はありがたい事です。
危険な街や峠道、高速道路での暴走を否定し『モータースポーツとしてのアメリカ車での走行』を推進してきた私、masaにとって非常に嬉しい事です。
話がそれましたが・・・

2010.7.19 FSW
まずは様子見でコースインして2~3周様子を見ようと思いましたが、コースインしてわずか数周で100Rでエンジンストール、アイドリングのみと成ってしまいました。ヘアピンからショートカットしてピットに向かいました。
アイドルのみなので、ヘアピンからの上り坂が上れるか?
結構心配だったのですがさすがに7L NAエンジン、アイドルでもぐいぐい登っていってしまいました。
ピットに戻ってSチーフに点検してもらったところアクセルのポディションセンサーが壊れていました。
初走行はそこで中止と成りました・・・



2010.9.7 IED走行会 筑波サーキット
FSWでトラブルが有った箇所+気が付いた所を手直ししてIEDの走行会に混ぜて頂いて、実質的なシェイクダウンと成ります。
この時点でADV ZO6のデビューレースと予定していた【SCCJ INTER CLUB第2戦 筑波9/27】まであとわずかだったので筑波でのセッティングの確認などにもたいへん役に立った走行でした。
7/19日のFSW後の見直しのおかげで20分x6本の走行枠をすべて走ってのセッティングが出来ました。



2010.9.23 SCCJ INTER CLUB 第2戦 筑波サーキット
ADV ZO6のデビューRACEです
初レースはドライで走行したかったのですがあいにくの天気で予選ハーフウェット、決勝は完全なウェットでのデビューとなりました。 
この時点でADV ZO6のウェットでのセッティングDATAは全くなかったので、今までの経験を基に勘と想像でセッティングをするしか有りませんでした。  予選はHANKOOK Z221 Sタイヤで挑みましたが、ところどころで水しぶきが上がるぐらいで、ドライの部分も有る状態でした。
予選は、1.03.794でトップタイム。
決勝は完全にウェットと成りましたので、レインタイヤに履き替えての走行です。
雨の中でも操作性が良く自分さえミスしなければどんどん周回を重ねていける車輌に仕上がっていました。
2位に付けていたPORSCHEのSHIGEさん(TEAM ADV)をミラーで確認しながら自分の車速をコントロールして周回を重ねられるくらい安定した走行が可能でした。
結果、ポールツーウインで優勝でした。 車載動画(YouTube)






その後、10月に入ってからTOREDO246&ADV走行会やFSWでのスポーツ走行でセッティングを繰り返し、最終戦に備えました。

2010.11.21 SCCJ INTER CLUB 最終戦 FSW
快晴のFSWでのレースと成りました。
最終戦終了後すぐに【RevSpeed 筑波スーパーバトル】が控えているので、その為のデータ取りとSチーフからは『間に合わなくなるので絶対に壊さないでくれ!』の指示が出ていました。
予選 1位 1.50.400
決勝はスタートで出遅れましたが、3周目にトップに立ち、後続車をかなり離してブッチギリの優勝でした。
レース中でのべストラップは 1.49.974
2010年 SCCJ INTER CLUB PHC-Sクラス シリーズチャンピオンを獲得しました。







2010.12.10 第21回 RevSpeed 筑波スーパーバトル

スーパーバトルへはSチーフの希望で参戦することに決めました。
『2年続けてやらせて欲しい』という要望が有ったのでそのつもり来ていました。
全国のチューナーさんが全精力を注いで対決する場所です。
『たら、れば』は一切無くリザルトだけの勝負です。
とはいってもオープンクラスのTOPは53秒台で走行します。
ADV ZO6は58秒台に入ればな~ なんていう感じで当日早朝に筑波入りしました。
(有力チームは前日入りしてセッティングを繰り返していたそうです。)
ドライバーはスーパーGTなどでおなじみの藤井誠暢選手です。

セッション#1(1セッション17分間x3でのアタックです)

はじめてADV ZO6に乗って頂くので、まずはADV ZO6に慣れて頂く為に中古タイヤでコースイン
4周目には1分切り!
ADV以外の参加者は朝の外気温が低く路面温度も低い1セッションめが狙い目なので、いきなり本気モードです・・・
エアー調製して再度コースイン この時点でもタイヤは2レース使用したタイヤでのアタックです。
58秒台に入りだして58秒前半まで行くのかな~と思っていたところ、1コーナー侵入で煙が上がりました。
そのままスローダウンしてPITへ戻ってきました。
点検してみるとベルトが跳んでいました・・・・一本のベルトで駆動しているのでもちろんヒートもしています。
とりあえずベルトを持ってきていなかったので、ベルト探しです。
筑波付近でベルトを持っていそうな知り合いに片っ端から連絡を取りました 次のセッションまでは1時間半位です。
その間にベルトの跳んだ原因となったベルトテンショナーの修理です。一方ではタイヤをNEWに交換。
1走行目で藤井選手から指摘が有った部分で現場で出来る部分を対策します。
(ウイング角度、アライメントやショック調製など)
ベルトは野田のワイルドハートさんに有りました!無理を言って筑波のPITまで配達して頂きました。
エンジン保護の為、いきなり水を入れるのをやめて自然冷却し、その他の部分の整備をして最後にベルトを装着してエンジン始動です。
『駄目だったら今日の記録は58.821で終了だね~』と言いつつ始動してみると特に問題は無さそうです!
1セッションめで58秒台に入ってしまったので、期待が高まります!

セッション#2

心配したエンジンなども特に問題は無く3周目に58.179を記録
こうなってくると57秒台への期待が高まってきます。
セッション3に向けて インプレッションを伝えて頂き再度各部を調整します。

セッション#3

2セッションめで使用したタイやそのままでのアタック開始です。
3周目から58秒台を連発しながら連続アタックです、4周目にエアー圧の調整を行って再度コースイン
コースインから2周目に58秒047を記録しました。
トータルで26周のアタックが終了しました。 車載動画(YouTube)



2010年度はADV ZO6&masaADV、Sチーフにとって最高の出来で終了することが出来ました。
2011シーズンへの課題も沢山発見する事が出来ました。
応援してくださっている皆様、サポートしてくださった皆様 本当にありがとうございました。
これからも机上の理論だけではなく、実戦でのデータを集積し、それをお客様の車作りに大いに活用していきたいと考えています。
アメリカ車でのモータースポーツを楽しんで頂ける方々のお役に立てるように頑張って行きます!


レポート6へ続く(現在鋭意製作中)