| 
 | 究極のサードジェネレーション・カマロ製作レポート3rd カマロで究極のハンドリングマシンを作りたい。 解かりやすく言うと「一般道も走ることが出来、サーキット走行やレースにも参戦できる車」 これがオーナーさんのコンセプト、今回我々が受けたオーダーです。 当初はピロアッパーやコイルオーバーサスペンションの使用も考えましたが、ボディーサス取り付け部分の剛性不足、取り付け部分の補強など不安な要素が有りましたので今回はやめました。 車の実際の用途・キャラクターを考慮しながらオーナーと話し合い、我々が出した結論は、「レースカー同様の手法を用いて徹底的にベースであるモノコックボディーを補強する」でした。 メーカーが一般道走行を最優先して製作した車を、オーナーの個人的欲求を満たすためだけのマシンに変身させるのは、とてもやりがいの有るプロジェクトなのです。 ゼロから製作した車ですが、今回はシャシー製作中心のレポートです。 (※ A-Cars 200X年11月号に当プロジェクトが掲載されました。) 
 
 
 曲げ終わったパイプをボディーに接合します。 ボディーの内側にピッタリ沿わせるのが理想ですが、サイド部分はボディーの内側より若干小さめに製作しポートバーなどを使用してテンションの掛かった状態で溶接します。 そうする事によってより強度が得られます。 
 
 
 ボディの補強が完成したら錆びが出る前にペイント作業に入ります。 とても錆びやすい溶接部分やボディギリギリのロールケージ背面、ウマで上げてのアンダーフロア部のペイント等々、かなりペインター泣かせの内容です。 
 フットレスト、ニーレスト、フロアボードはアルミ板から切り出したワンオフ物。 これらはドライバーが車に正しい入力をするために必要不可欠なパーツです。 今回のようなプロジェクトでは、板金屋さんとのコンビネーションが仕上がりを大きく左右します。 担当してくれたのはボディショップベルディアの藤岡氏。 自身も'67カマロを所有するフリークです。 最高に気持ちの入った仕事をしてくれました。 
 
 今回はシャーシ製作をメインにお伝えしましたがいかがでしたか? オーナーさんの期待に応える一台に仕上がったのではないかと思います。  
 |